サビないカラダとは
皆さんは、栄養のバランスよい規則正しく食事をする事が健康なカラダを作ると思っていませんか?
もしその規則正しい食事と思っていた食事が、本当はそうでなかったとしたら、どうでしょう?
ところで、皆さんの理想のカラダとは、どんな感じでしょう?
【現代社会の生活】現代の忙しい毎日では、飽食、ストレス、栄養の偏りなど、気をつけていても気がついたら、出来合いのものばかり食べていたり、運動をしようとしても続かなかったり、気が付いた時にはお腹周りの余計な脂肪が気になったり、階段や坂道で息が切れてしまったり、、、。
良かれと思って、頑張ってバランス良く食べたのに健康診断の結果が良くなっていなかった、、、。
わかっちゃいるけど、つい食べ過ぎたり、食後のデザートを習慣にしてしまっている。
最近では、コロナ禍の巣篭もり生活で生活のペースが崩れてしまい、理想の健康な身体を維持する事は、大変です。
ヒトは、農業を始め、定住生活を始めた事で安定的な栄養源が確保できた時から炭水化物を主食として栄養源にしました。農業を始めるまでは、狩猟をしながら生活していたので、主な食糧は、狩りで捕らえた獲物や魚、木になっている実や果実で、食べられる時に食べ、体に蓄えた脂質をエネルギー源にして生きてきた訳です。狩猟生活から農耕生活へ変遷する時に、食べられる時に食べて蓄積する蓄積方法はそのままに、主食が炭水化物になった後も食べたものを消化して血中に取込んだ後、蓄える様になったので、血糖値が下がるとお腹が減ってしまい、他のことに集中できなかったり、蓄えがあるのに更に食べてしまい、肥満や成人病などに悩む事となってしまいました。
【オイルを栄養源にした食生活】
健康な体を維持するには、食事やサプリメントによる補助、そして適度な運動とのコンビネーションが大切です。薬を飲んでいるからとか、サプリメントを飲んでいるから、と言う事だけでは、健康なカラダは維持出来ません。十分な量の水(2〜3L/日)を摂る事、質の良い睡眠を取ること、食事の内容、組み合わせ、食事の時間や順番、そして適度な運動を行う事が重要です。
栄養源として、炭水化物(糖分)の代わりに脂肪分を摂ることで、お腹が空く事が減りますし、体力の向上が期待出来ます。これは、グリコーゲンとして吸収した栄養を肝臓に溜めて使うよりも直接体脂肪を使用した方が蓄積量も多く、枯渇し難いからです。
また16時間ダイエットなどと呼ばれた食事法に似ていますが、水分を除く全ての食事(固形物)を1日の中で8時間の間に摂ることも有益です。朝食は、乳製品のヨーグルトやミルクティーにMCTオイルやココナッツオイル、または、ギーなどを入れると、お昼までお腹が空かない食事法もあります。どうしてもお腹の空いてしまう人は、お菓子の代わりに素焼きのアーモンドなどを摂ると良いでしょう。
この様にオイルを栄養源にする事で、肝臓に蓄えられるグリコーゲンではなく、オイルを分解したケトン体を使った、ケトジェニックと呼ばれる栄養回路を活用し、エネルギー源として使います。この”ケトン体”は、本来は、体脂肪を燃やして作られます。このケトジェニックで重要なのは、タンパク質や野菜もしっかりと摂って、一日に必要な栄養とカロリーを何から摂取するかをしっかり確認して、カロリーの60%をオイルから摂る様に心掛けましょう。 ただ闇雲にオイルを摂ったのでは、健康にはなれません。どの種類をどれだけ何と一緒に摂るか(摂らないか)も大事な要素です。オイルは、調理の際、火をかけることや、バランスの良い食事をするつもりで炭水化物と合わせることで、カラダをサビさせる原因になる事もありますので、どの様なオイルをどう言う風に使うかなど別途まとめました。参考にして下さい。
参考:NHK Special( 食の起源 第3集「脂」 ~発見!人類を救う“命のアブラ”~ )
【カラダをサビさせるものたち】
AGEs: 最近、テレビの健康番組やインターネットで、AGEという言葉を聞いた事は、ありませんか?
AGEs=Advanced Glycation End Products: 終末糖化産物、後期糖化生成物などと訳されます。 これは、タンパク質または脂質が糖へ曝露されることによる糖化反応(メイラード反応)によって作られた生成物の総称ですが、身体の様々な老化に関与する物質(より正確に言えば、生体化学反応による生成物)の事です。
簡単に言うと、糖分=炭水化物が、カラダを作るタンパク質や脂肪とくっついてしまい、うまく使えないどころか、焦げてしまっている様なイメージです。 具体的には、血管・骨なども主に「コラーゲン」というタンパク質からできており、糖化が進むと、本来の働きができなくなり、肌のシワや弛み、骨や血管の強さを保つ働きなど、カラダの機能に様々な変化が生じます。
これは、大袈裟かも知れませんが、ちょうど車の修理や定期点検で、新品でないパーツで車を組み立てたり、故障箇所を中古品や不良品で交換したりすることを想像して下さい。
きっと長持ちはしませんし、うまく走らないでしょうね。
トランス脂肪酸: 国際機関が生活習慣病の予防のために開催した専門家会合(食事、栄養及び慢性疾患予防に関するWHO/FAO合同専門家会合)は、食品からとる総脂質、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸等の目標値を2003年に公表しました。その中で、トランス脂肪酸の摂取量を、総エネルギー摂取量の1%に相当する量よりも少なくするよう勧告をしています。日本人が1日に摂るエネルギー量の平均は約1,900 kcalであり、この1%に相当するトランス脂肪酸の量は約2グラムです。
【サビないカラダ作り】
良かれと思ってバランス良く栄養を摂ろうとしたり、逆に何も健康のことを気にしなかったりすることで、カラダは、炭水化物の摂り過ぎ、肥満や運動不足などによって、焦付き、サビた様な状態になります。
また、糖分は、無自覚な依存性の砂糖依存症と呼ばれる状態を引き起こす可能性があり、麻薬と比較され、それ以上の中毒性があるとする研究もあります。ある程度の期間を掛けて過剰接収していた糖分をやめてみると、禁断症状が出たり、イライラが止まらない時期があるそうです(確かにありました)。
カラダをサビさせない為には、
- 炭水化物(糖類)を控え → カラダがサビる原因を排除
- 複数種類の良いオイルを正しい方法で摂る → 新しい細胞膜や、脳細胞の良い原料を摂る。 摂取するω3:ω6の比率を出来るだけ1:2以下に近づける(通常に日本人の食生活では、ω3:ω6の比率は、1:6〜1:10とω6が多くなっています。
- 水を十分摂る事(2-3L/日。カフェイン入りのコーヒー、お茶は、カウントしません)→ カラダのクレンジング
- 適度な運動を継続的にすること → 代謝をあげ、血流を良くする
- 新鮮や野菜、抗酸化作用のある食べ物や良質なタンパク質をしっかり摂ること → カラダ作りに良い原料を選ぶ事、カラダを酸化から保護する事を積極的に行う